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私はあなたに恋をしている。
私が傷ついているの 見えるでしょう。
そして毎日 私を脅かすのは
     美しさが消えてしまうこと。
私は特別な足取りで あなたに近づいて
弾んで見えるよう 努める
私は眠る 夢は狡猾
あなたの姿は 私の前に
長くは居てくれない。

 

僕は恋をしていて 傷ついている
すべてが消えて ニーナだけが
すべてに自分を映し出す
すべてが消えて ニーナだけが
ただひとりの僕の聖母だ
僕の前に 女神は立ち
微笑で 僕を神殿にいざなう
そして僕は 彼女の足元に 引き倒される
おおニーナ 君は愛の城。
ため息ひとつで ぼくはもぎ倒される
心臓を打ち抜かれ ぼくはおしまい。
すべてが消えた。そしてニーナだけが
一瞬ごとに ぼくを魅了する
ぼくの前に 女神のように
あの人は立っている。そして素晴らしい面(おもて)を
ぼくのほうに傾け 憂鬱なまなざしで
ぼくの荒れ狂う情熱をそそる。
あのエステルでさえ 君の隣にあらば
君の美を超えられはしない。

 

1933)